私は元々そのサイトで日記を書いていて、それを彼は見てくれていた。
私の婚外に対する考え方、真剣なことは知ってた。
それでいて、それを羨ましいと、そんな風に思われたいと望んでくれてた人だったから、私の重さを受け止めてくれる唯一の人だった。
私たちはサイトに日記を投稿して、相手に想いを伝えると言うことをしていた。
直接言えなかったことや、足りないことや。
彼に振られてからも、私は彼への想いをそれでも綴っていた。
彼が読んでくれるのは、罪滅ぼしなのかな、とか迷惑かな、とか
心配しつつも、
せめて彼に想いを届けることができることで、私の精神はなんとか保ってられた。
突然の別れに伝えたいことが沢山あったから。私の吐き出しだけど、読んでくれることが救いになってた。
読まれてないと心穏やかじゃなかったから、
こんなことをいつまでも続けるわけには行かないとも、思っていた。
最後に10月31日に会うチャンスが与えられていたから、その日まで気持ちを綴るのは許されていると思ってた。
私は少しの期待をしてた。私の思いを知って、戻ってきてくれるかも、と。
そんな淡い期待をしてた。
そしたら、彼が日記を書いた。↓
あなたに、会いたいあなたの笑顔がみたい
あなたの涙もみたい
あなたを不安にさせたくないあなたが不安なら、その不安も引き受けたい
あなたに、触れたいあなたと手を繋ぎたい
あなたとキスしたい
あなたを抱きしめたい
あなたを守りたい
あなたが心配あなたが欲しい
あなた、あなた、あなた
あなたが好き
それを読んで嬉しくて泣いた。
私に宛てられたその日記を読んで、
復縁を期待した。
そりゃ、するよね。
結果的に残酷な人。。